ペペ田代~ギタリスト

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【エレガントミュージック】によせてご挨拶

【エレガントミュージック】によせてご挨拶

私達は昨年、東日本大震災と言う未曾有の大災害にみまわれ、その後遺症の中、日本人としての心のあり方に襟を正し再考する、という機会に直面しています。
 現在の世界情勢も「新たな価値観の創出が急務」という大問題に直面しています
 これは、20世紀最大の実験といわれた共産主義が瓦解~大失敗し、その直後には「資本主義限界論」も叫ばれています。これは「自分の得を最優先する価値観がもたらしたモラルハザード」が根本要因であるのは議論を待たず、そして21世紀に創出されるべきより高き価値観は、既存文化と東洋の精神文化の融合によってもたらされる、との期待がかけられていました。
 そのなかで、ひときわ高い精神文化を持つ日本は、大いにその貢献を期待されていたにもかかわらず、ある意味荒廃したメンタリティーは、平成大不況や安易なリストラによる人間に対しての扱いの軽視~デフレスパイラル等、主に経済的な事由で精神文化のあり方を再考する機会に幾たびも直面したにもかかわらず、残念ながら未だ暗中模索状態といわざるを得ません。

 そんな中で、人の暮らしの中には必ず【美しきものが身近にある】ことは重要で、それは【自然】であり【芸術】であり【人を思いやる心】であり、貧富に関わらず身近に【より良きもの~より高き精神に満ちた】があることは必須で、そうしたものに頻繁にふれることによりよりよき精神文化を育む温床となるはずです。

 日本の得意としたところは、異文化から学び真似をして、それを日本的文化として再構築するものですが、特筆すべきは常にコピーの域を超え【One and Only】の高さにまとめ上げる文化的成熟度の高さではないでしょうか?
 昨今、高きよりは欲される適度な低さを低価格でまとめる=ニーズに応えるが文化にはなりえない~といった業態を取る企業が成功し、日本企業は苦境に立たされています。
 しかし、だからこそ日本は古来の精神文化を邂逅し日本的良さを再認識することが、あるいは真のグローバリズムといえないでしょうか?

 こと音楽界においては、【感心させる音楽家は多数出現するが、感動させる音楽家はいなくなる一方】という現実が起こっています。これはジャンル問わず耳にする意見です。
 言い換えればこれは、ある面での低品質化が起こっているのでは、とも思えます。

ペペ田代の音楽はボーダーレスに様々なジャンル・様式が混在していますが、その仕上がりは決して多カラーには聴こえず、全て一定の色合いで聴こえます。これは全ての音楽的要素を、【日本的感性】という筆で書き上げた絵画のようであるからだと思います。
 そしてその根底を貫くのは「エレガントさ」であり、あらゆる要素は「洗練された優美さ」と「吟味され尽くした技法」により、まさにエレガントな色調・空気感に構築され、すでにそのレパートリー自体がひとつのジャンルになっている、との印象があります。
 これは実に日本的な特技ではないかと思えるのは、前述した理由によります。

 作曲の師~レオ・ブローウェルからレクチャーされた要素に「自分が世界の中で生きる日本人であることを作品に込める」ということがあり、長年、その実現に紆余曲折してきたのですが、この「エレガントミュージック」の実現で、全くあざとさの無い形で体現で来たと確信しています。それによって「投影されたナショナリズムは、普遍性にまで昇華された」と自負しています。
 ペペ田代の【エレガントミュージック】が極めて高度な美しさ・分かり易さ・芸術性の高さなどを実現できたのは、この理由によると思っています。

 その様々な要素がまとめられる実際の要素は作・編曲にもありますが、なんと言ってもスペインの精神・クラシックギターの精神を体現する最後の巨匠~ペペロメロ氏より授けられた【クラシックギターの究極の美】でまとめられているからと確信します。
 その音楽には気高き精神のみが持ちえる「せべてのポジティブな感情」が描かれています。
 穏やかさ・懐かしさ・美しさ・喜び・悲しみ・愛おしさ・尊敬・哀れみ・痛み など。
 そしてそれぞれは、聞き手の感性によって表面化し心に残る印象となり、ある意味聴き手の質を問う、本物の音楽であります。

 こういった送り手と受け手の高度な関わり方は、芸術以外でも、人生・経済・政治・企業や商品コンセプトに至るまで、社会でのキャッチボールをする上での互いの尊敬に立脚した、日本文化が持ち得た【高み】なのではないかと思っています。

 このようなペペ田代の【エレガントミュージック】~その理念と理想に共鳴していただける皆様と音楽と時間を共有し、心まで共有できれば望外の喜びと祈念しています。
 ぜひ多くの方々と分かち合いたいと願いを述べ、この提言を結びます。 
                                                                  ペペ田代

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