鹿島、潮来へ小旅行行きました

 連休を利用して、家内とふたり、鹿島神宮から潮来、佐原を回る小旅行へ行ってきました。出かけた頃には小雨模様でしたが、現地につく頃には天候も回復し、美しい天候で初めての地を堪能することができました。
 まったく馬鹿げたハプニング(事故?)もあり、ギタリストとして、あまりにも情けないしお粗末な話なのですが、ご報告します。
 まずは京成スカイライナーにて成田へ。で、少し歩いてJR成田駅にて鹿島線に乗り換え、終点の鹿島神宮へ向かいました。スカイライナーは、いつも成田空港へ行くのに利用しているので、①海外へ出発②パパ(ぺぺロメロさん)のお出迎えなど、私にとっては心嬉しいドアとなっているので、スカイライナーに乗るだけでワクワクする、条件反射が出ます。車内で、用意していったおにぎりを食べ、旅行気分も盛り上がりました。
 鹿島線は4両編成で、座席がとても暖かく、よかったです。車窓の風景も初めてで、あっという間の小一時間でした。
 鹿島神宮駅に到着し、早速、鹿島神宮へ向かいましたが、ランチタイムが終わってしまいそうだったので、近くの洋食屋さん「グリル鹿島」でランチ。丁寧な調理で、おいしかったです。
 で、鹿島神宮へ参拝しました。本殿に参拝した後、奥宮への途中、鹿園があり、多くの鹿が居て、人にも慣れているので、撫でてあげたいとおもい、檻から顔を出している鹿に右手を差し出したところ、薬指を噛まれてしまい、怪我をしてしまいました。我ながら馬鹿な話だと、あきれてしまいました。(この後、潮来で病院へ行きました)
 応急処置で、神主様に大変親切にしていただき、感謝でした。その神主様に後で聞いたところ、ちょうど餌の時間直前で、だいぶ空腹だったようです。どうも、初めから鹿が「ピーピー、ピーピー」鳴いているので、「そうか、そんなに俺のことが気に入ったか?」と思って、私もいい気になって、鳴き真似して近づいたのですが、要するに何でもいいから食べたかったのね。
鹿島神宮の子鹿
 潮来へ電車で移動し、病院へ行ったりでしたが、その折、ドクターに経緯を話したところ「あなたの指が旨かったのかねぇ?」ときたので、「なかなか離さなかったから、まんざらでもなかったようで」といったら、皆さんに大いに受け、看護婦さんから皆さんが、たいそう親切にしてくれました。注射もほとんど痛く感じなかったです。
 宿へ帰る道すがら、たいした距離ではなかったので、歩いて帰ることにしたのですが、道すがら、北利根川に沈むたいそう美しい夕焼けが満喫でき、美しい写真が撮れました。
潮来、北利根川に沈む夕焼け
 歩いているときも感じていたし、夜食事に出たときも、翌日散策した折も、私はとても「この地が心にピッタリくる」気分がして、潮来が好きになってしまいました。また、再訪したい思いが強いです。私は、水の豊かな場所を好むようなのですが、「過去生で潮来に住み暮らしたのだろうか?」と思ってしまいました。
 翌日は潮来散策ののち、佐原へ移動し観光しました。古い町並みに、好天にも恵まれ心楽しく散策できました。名物の鰻も堪能し、短い時間でしたが満喫できました。お土産に名産のごま油などを買ったりして。
懐かしい看板
 帰路、都内の駅にてちょっと嫌な事があって、憤慨しましたが、後になって「憤慨した自分を」反省する気持ちが強まり、楽しい旅行の最後が「・・・」になってしまいましたが、濃い小旅行となり、想い出深い冬晴れの日となりました。

ぺぺ田代のトルコ旅行記

 トルコ旅行に行ってきました。動機、目的はいくつかあったのですが、音楽的には「スペイン音楽の源要素の一部であるメソポタミヤやイスラムの古い音楽にふれる」こと、それから文化、芸術的には「歴史的な流れと、自分への影響」といったところでした。
 結果的に「非常に満足できたし、大変勉強になった有意義な旅行」だったです。もちろん、「旅行自体が非常に楽しかった!」ことが最重要ですがね。
 言葉が分からぬトルコの地ということで、今回は添乗員さんと日本語での現地ガイドさんが付いたパッケージツアーにしました。結果的に大正解で「これ以上無い」ほどの成果を引き出せたと思います。
 今回のツアーは、たまたま少人数のパーティーとなって、参加全員仲良く楽しく過ごせたので、ラッキーだったと思います。また、現地ガイド氏が大変に真面目で誠実な男で、丁寧に解説してくれたので理解が進みました。また、彼自身が趣味で楽器演奏することも手伝い、私の専門的な質問にも丁寧に対応してくれ、感謝でした。
 そこで、皆様にも私のトルコツアーをご紹介したいと思います。日にちを追って進めましょう。

トルコ旅行~第1日

6月10日(日)第1日
 この日はほとんど移動。飛行機がお昼の12時出発なので、9時30分成田空港に集合。朝方10分ほど強い雨が降りましたが、私は傘不要でした。が、搭乗直前から激しい雷雨となり、搭乗後、離陸が1時間送れてしまいました。途中乗り継ぎ、イスタンブールに着いたのが翌日1時過ぎで、ホテルでベッドに入れたのは3時過ぎとなりました。
 雷雨が来た。

トルコ旅行~第2日

6月11日(月)第2日
 モーニングコールは6時。飛行機で眠れていないと、キツイですな。
 トロイ遺跡の復元された木馬。

 この日のメインは「トロイ遺跡」。ローマ時代の遺跡ですね。伝説としては「トロイの木馬」で有名。
 トルコツアーはともかくバスでの移動が長いらしいのですが、まったくその通りでこの日も合計9時間はバス移動。私はその間、サイレントギターで練習したりしてました。
トロイ遺跡のオーディトリアム。

 トロイ遺跡では、柱の様式などが具体的に理解でき、勉強になりました。ご存知の方も多いと思いますが(ドリア式、イオニア式)などの名称があり、我々が普段頻用している音階名称と同一なんですよね。で、どっちが古い時代で、どういった特徴があるか?など理解できました。
エーゲ海が見える。

 トロイから宿泊地アイヴァリクへ向かう途中、山のカーブ道で休憩。そこからエーゲ海が見えました。ここで、露天でナッツを売っていて「ヘ―ゼルナッツ、アーモンド、ピーナッツ」など買い込みました。
 宿泊地アイヴァリクはエーゲ海の海水浴地で、まさにリゾート地。8時から9時までビーチを散歩しました。
夕焼けのビーチを散歩。

トルコ旅行~第3日

6月12日(火)第3日
 朝焼け。

 朝5時40分から一人でビーチを散歩。美しいエーゲ海の朝焼けが見られました。ビーチに出たら、犬が付いてきて一緒に散歩。しかし美しい!海水も透明で、ホントに美しいです。ここで1週間くらい、ゆっくりバカンスしてみたいですね!
 犬3匹と散歩。

中央に見える柱は、ドリア様式にブドウの葉模様の飾りが付いたコンポジット様式。

遺跡内のレリーフの前で。

 で、次の目的地「エフィソス」へ。ここもローマ時代の遺跡で、基本的に「石」。こういった遺跡は日陰が少なくこたえますな。ここはトロイに比べ規模が大きく、広大です。体感するとやはり、感心します。写真だとなかなか、それが伝わらないんですよね。
 石灰棚で。

同じく石灰棚。

 次はこの日の宿泊地「パムッカレ」。ここは石灰棚と温泉で有名なところ。まずはその石灰棚を裸足で登ってゆきます。湯(温泉かな?)が流れ、それが水溜りになっていて、まあ、美しい、しかし、真っ白で大きく、写真にしたら、雪のようです。
 登りきると、ローマ遺跡が沈む「温泉プール」があり、私は入りました。温度は低い。また、足元の遺跡はコケでヌルヌルしていて滑ります。私も足を少し切ってしまった。しかし、得がたい経験でした。ちなみに私が入っているときは、ドイツ人が多かったな。
 ホテルに入り、その温泉に入りました。流石に水着着用とはいえカメラを持ち込みづらいので、写真無しね。茶色く濁った湯で、立って胸元くらいまでの深さがあり、泳げます。温度は日本の温泉と同じ。まあ、いい湯ですな。
 夕食はプールサイドのテラスで、夕日を浴びつつ。食後、ガイド氏のリードで町に出てメインストリートを散歩し、そこのオープンカフェで「チャイ」と「水パイプ」を楽しみました。水タバコは2種。彼が好きな「蜂蜜、りんごの皮」をいれたもの。それに「メンソール」。私はメンソールのほうが気に入ったな。
 水パイプをすう。

トルコ旅行~第4日

6月13日(水)第4日
ヒエラポリスの遺跡。

 まずは石灰棚近くの墓跡「ヒエラポリス」見学。で、移動です。
 サズという楽器。

 ドライブインで、たまたまそこのオーナーが楽器を弾く人で、ガイド氏にチューニング(調弦)を教わって弾いてみました。この段階では、私はまだこれらの楽器奏者が弾いているのを見ていなかったので、持ち方も弾き方も、よくわかりませんでした。その後の日程で奏者を観察し、理解しましたが。とてもよい機会、人に恵まれ、大変、参考になりました。ラッキーでした。ここでつかんだことなのですが、どうもトルコのスケールは、基本的にはエオリアでいいのだけれど、Fを若干シャープさせ、微妙にリディア的フィーリングにすると、雰囲気らしいのですな。なるほどなるほど。人間、どんな時にも勉強だ!
ウードを弾いてみる。ここのオーナーと。

 (参考までに・・・ギターの親戚というか、原型のひとつと見なされている「リュート」は、中東で発生した楽器と思われ、それがシルクロードを伝わり西へ向かいつつ変形したのが「リュート」で、朝鮮半島経由で日本に伝わり変形したのが「琵琶」ですね。で、トルコではリュート形でフレットが無い「ウード」という形で現在に残っています)
 で、5時間半の移動。「コンヤ」という町へ。ここは、今回の旅行で最も期待しているイベントがあるので楽しみ。この町はイスラム神秘主義のメヴレヴィー教団の本拠地で、その創始者メヴラーナ・ジェラールッディン・ルーミーの霊廊を持つ博物館が観光の中心。そこで、その宗教儀式に使用された楽器の展示を興味深く見ました。
展示されているウード。

博物館内の美しい天井。

 この教団の宗教儀式は白いスカートのような衣装を身に付け回転し続ける「旋舞セマー」と呼ばれるもので、私は15世紀から変わらないこの儀式と、その音楽に強い興味を持っているので、この晩に見学した「セマー」は、私にとって今回の旅行のハイライトだったわけです。大変に考えるべきことをピックアップでき、参考になったといえます。
 端的には「14世紀末~15世紀ころのスペイン音楽と似ている」「竹笛(縦笛)の扱い方が尺八に似ている」など。
 セマーと言われる旋回する踊り。

 要するに、先にも書きましたが「中東で発生したものは西へ、東へと伝わった」わけで、西の果てスペインと、東の果て日本。この両者を良く知る私は、その両方を併せ持っているトルコに、強く共感したし、引かれたわけです。
 大体、ガイド氏に「トルコ人みたいな人が来た」と言われたし。というわけで、素晴らしい一日が終わりました。

トルコ旅行~第5日

6月14日(木)第5日
 さあ、この日はカッパドキアだ!もう、日本でも有名ですが、風雨に浸食されたキノコ型の奇岩群の大地。また、イスラムの迫害から逃れたキリスト教徒たちが落ち延び隠れて暮らした地下都市など、楽しみは尽きません。
キャラバンサライの門の近くで。

 コンヤを出て、じきにシルクロードに入って一本道。徐々に景色が変わってゆく。途中のドライブインは「キャラバンサライ」(大昔、シルクロードを旅する隊商が宿泊した砦)向かいにあって、ここでCDが購入できました。トルコ伝統楽器による古楽と、アナトリア地方のフォークダンス、昨夜観たセマーのDVDなど。ここでもガイド氏が多いに手助けしてくれた。感謝。
地下都市内部で。

 で、観光は「地下都市」から。祭壇に宗教画が書かれていたのですが、イスラム人によって、多くは破壊されています。ただ、一番あきれたのは、観光客が掘り込んだ落書きが大量だったこと。もっとセキュリティーをしかっりしないといかん。
ウードの弾き方が分かりました。

 昼食が洞窟レストランで、ミュージシャンが演奏しており、食後、ウード奏者の前に回りつぶさに見学でき、奏法が理解できました。
キノコ岩。

らくだ岩。

 午後は、カッパドキア奇岩群。イヤー、大きいよ。広大だ。生で体験しなくちゃ分からんな!この凄さは。何箇所か景観スポットを見学。トルコ石宝石ショップ(アンティークトルコ石が美しかった)、カッパドキア・ワイナリー試飲(1本買った)と続き、ホテルへ。
ライトアップされた三美人の岩。

 夕食後にOPツアーで「ライトアップカッパドキア&ベリーダンスショー」。夕闇に見るキノコ岩の絶景。ショーは、民族舞踊(アナトリア各地方のもので、・求愛・収穫など各種あり興味深かった)、セマー(いらないな)、ベリーダンス(いまひとつ)で、12時までとやや長く、旅行疲れの身には少々重かったな。
アナトリアの民族ダンス。

トルコ旅行~第6日

6月15日(金)第6日
 まずは数箇所、奇岩群を見て、トルコ絨毯工場へ。今回購入予定無し。しかし、参考になりました。
シルクの美しいタペストリーは芸術品。この品質で1千万近い値段らしい。

 お願いして、シルクのタペストリー(絨毯のような実用品ではなく、完全な芸術品)を見せてもらった。素晴らしかったです。1平方センチあたりの編目の細かさが仕上がりの美しさに直結しているわけで、ここまでの細かさになると、特にシルクの場合は目が非常に疲れるので、一日にこなせる時間も少なく、かつ30歳くらいまでしか出来ないそうな。それ以降はコットンの絨毯織職になるそうです。
コーヒー占いは、みえた図柄から判断。白い猫が見えますか?

 この絨毯工場でトルココーヒーをもらって、「トルココーヒー占い」をしてみました。ガイド氏と一緒に。
ギョレメ野外博物館。

 次はギョレメ野外博物館。キリスト教徒達の洞窟住居、礼拝堂など、彼らのコミュニティーだった場所。イヤー、暑い。日差しが強い。駐車場に向かう途中でトルコアイス食べる。
マッサージ機は結構新型。

 さて、ここからアンカラへ移動。途中のドライブインでマッサージ機(3分1トルコリラ=90円くらい)にかかった。流石にお疲れです。
巨大な塩湖。

 途中巨大な湖~干上がって塩の結晶になっている~塩湖に寄りました。湖畔から水があるところまで2.5kmだって。広い。ちなみに水深はマックス1.5mだと。いづれ、干上がってしまうんだろうな。ここの店には人懐こい(トルコでは皆そうだったが)犬と猫がいまして、猫好きの私は一緒に遊びました。
トルコの猫は皆やせてます。人なつこい。

 首都アンカラは、ホテルの立地が郊外だったこともあり、特に報告無し。ただ、トルコに入って缶ジュースでおいしいのにあたっていたので、家内に飲ませてあげたくて購入。重かったな。甘いけどおいしい。ブラッドオレンジ&ザクロと、ピーチネクター。
アンカラ市内、街道沿いの小さいスーパー。外国のスーパーを見るのも楽しい。

トルコ旅行~第7日

6月16日(土)第7日
 モーニングコールは5時半。朝早くから移動。ラッシュ前にアンカラを抜けてしまわないといけないので。
 イスタンブールは大きい。美しい。しかし、人も多く、大混雑。午後から観光。イヤー、忙しいです。
 オスマントルコ帝の宝物館を擁する「トプカプ宮殿」。
トプカプ宮殿内の門。アラビア語でコーランの一部が記されている。

 宝物館はもう、宝石、宝石、宝石‥‥。凄い。総額では多分、国がいくつか買えるな。残念ながら撮影禁止。エメラルド、ルビー、ダイヤ、パール、何でもありだ。しかも、装飾も美しいし、石自体の規模もすごい。見なきゃ分からぬボリューム。そう、そのボリューム=オスマントルコ帝の権力に、只唖然。
 日本のことわざ「座って半畳、寝て一畳」を思い出すも、あれを見た直後に、このことわざを心に沁みるものとして実感できる人は、達観してる人だな。私には無理だった。
ブルーモスク内部。明かりは、今は電気だが昔はろうそくだった。だから低い位置にある。このドーム(主ドーム)の直径24m。高さ42,5m。広い、大きい。

 ブルーモスクは、ステンドグラスの青も美しい。また、アラベスクに覆われた大きなドームも美しいですね。
グランドバザールのメイン門の「ヌルオスマニエ門」。

 次はグランドバザールへ移動し(周辺は渋滞してる)、ショッピング~ここの文化は値段交渉。飲み物を振舞われ(これは全トルコ共通の慣習)、名前を名乗りあい、互いのことを話し知り合いとなってから、買い物、値段交渉をする。私は「英語と日本語、どっちが得意?」と聞いたら「英語」というので、英語で終始進めました。ちなみにカシミナのショールを買いました。この買い物の交渉自体が楽しいエンターテイメントで、まあ、満喫できました。
ガラダ橋を望む。皆上から釣りしてる。下のフロアはレストラン街。

 これで、約束された観光日程は終了。この日は夕食が付いていないので、皆で「ガラダ橋」のシーフードレストランで食べました。ここは参加ツーリストの自主的な行動ということで、英語で交鈔できる私にお鉢が回ってきまして、レストランオーナーと交鈔しました。まあ、雰囲気良いし、美味かったけど、勘定の計算を3000円くらい多く請求するように間違っていたし、サービスのデザートは遅いしと、良くない店だったな。また、そういったクレームに対し、英語が分からない振りをしようとしたし、ガイド氏のヘルプで乗り切ったが、不愉快だったですね。まあ、皆さん、こういったことは海外観光地ではあることなので(私は結構慣れている)、臆せず文句を言って、カタをつけるようにしましょう!

トルコ旅行~第8日

6月17日(日)第8日
 ガイド氏の好意で、朝、タクシム広場(新市街)へ散歩。
タクシム広場の路面電車の前で。

日曜の朝ということもあり、店は閉まっているのが残念。帰路、楽器屋街もあり、それが皆シャッター閉めで、店内が見られず残念でした。違う場所で1店だけ中が見られましたが、ウードは必ず売ってるね。
 さて、あとはホテルに戻ってチェックアウト。空港へと向かいました。ちなみに空港免税店で葉巻(愛用のモンテクリスト)を少し買いました。
 飛行機に乗り込んで、なかなか離陸許可が出ずに、1時間以上待たされたのですが、これが機内が異常に暑く(32~3度かな?もっとか?)、参りました。要はエンジンをガンガン回さないとエアコンが効かないらしい。まったく!だいいち、「こちらは機長です。20分ほど離陸が遅れます」と案内したきりなしのつぶてで、不親切ですな。
 まあ、海外旅行はいろんなことがありますよ。それも一興かな?

トルコ旅行~第9日

6月18日(月)第9日
 朝9時55分、無事に成田着。飛行機では食事後、寝ました。よほど疲れていたのか、目は少し痛かったのと軽い頭痛、足が疲れて痛かった、など自分の年齢を感じる有様でした。トホホ。
と言うことで、ペペ田代のトルコ旅行記、お楽しみいただけたでしょうか?食べ物は全て、写真撮影してあるので、世界3大料理と言われるトルコ料理をご紹介しても良いですな。確実なのは、トルコは「パンが抜群においしい」ということ。
 リクエストを多くいただければ、そんなことも新たに書きたいと思います。

ペペタス・ギター教室発表会

 去る6月3日(日)池袋・自由学園明日館 講堂にて、ペペタスギター教室・生徒さんの発表会が開催されました。
 今年は何とか天候に恵まれ、美しい歴史的な建物の素晴らしい音響に相まって、美しいギターの響きが堪能できました。
 参加の皆さんも、熱演ぞろいで、イベントとしても楽しく、参加の方々は有意義に過ごせた一日となりました。
 昨年の発表会で発券された問題点を、きっちり解決して上達なさった方も多く、この定例発表会が皆さんのモチベーションにおおいに貢献していることは言うまでも無く、今から来年への豊富を語る生徒さんもいて、素晴らしいイベントだったと確信しました。
 1時のリハーサルから6時の撤収まで、参加の皆さん、お疲れさまでした。また、打ち上げに参加の皆さん、遅くまでお疲れさまでした。実に楽しく、おいしく、過ごせましたね。
 今回も見学者が少なかったのが残念です。どうも、参加者の皆さんは「自分が出るので、恥ずかしいから見学者を呼ばない」という方が多く、残念でなりません。音楽は「人が人に伝えるもの」で、そのキャッチボールが成立して、初めて、本当の意味で生命を持つ訳ですから、まあ、気持ちは分かるけど、次回からは最低5人くらいは呼んでください。イベント、またエンターテイメントとして楽しいのだから、広くギターの素晴らしさを沢山の人に伝えたいです。どうぞご協力を願います。
 また、今回は素晴らしいギターが多く揃って、ギター音そのものの楽しみもまた、格別でした。
 ちなみにマーティンだけでも、D-45,OM-28V,OM-35,D-28CWBRなどなど。クラシックはペペ・ロメロ・Jrが2本!!!などなど。
 出し物も、弾き語り、アコギのソロ、デュオ、ベースとのデュオやトリオ、フルートが加わってスタンダードジャズや、勿論クラシックギター独奏のあり、まったくペペタスの特色である、「ジャンルなんて無い!高品質の音楽とギターがあるだけだ!」を体現する内容になりました。
発表会での生徒さん参加でのイベント、参加者全員合奏。

 その後、私ペペ田代が40分ほど演奏しました。音色が素晴らしく、流石にギターの実力!恐るべしペペ・ロメロ・Jrの新作#116!
 音量、音色、ダイナミクス、音楽性・・どれをとっても、現在、世界最高水準のコンサートギターですね。いつでも、ギターが導いてくれる。音楽を作ってくれる。私は心を開放して、ギターに導かれるままに演奏すればよい、というくらい、まさに銘器の鑑。
 これこそが、音楽を演奏するための「楽器」だと確信しています。ただの木工屋が作ったギターとワケが違うな。もう、次元が違う。
ペペ・ロメロ・Jr作#116を弾きました

 来年は、おそらく2008年5月3日(土・祝)時と場所は同じ予定です。今月中に正式決定いたします。すでに、抱負を熱弁している生徒さんもおり、今から楽しみです。

JUGEMテーマ:クラシックギター

クルーズレポートのおまけ

 一夜明けて19日(土)。前々から、「船を降りたら、揺れてる感じが残りますよ」と脅かされていたのですが、何故か帰航した昨日は全く症状なく「流石に俺は揺れに強いな~」と思っていたのですが、一夜明けてこの日は終日、頭の中が揺れに揺れて、体の少しふらふらする始末。まあ、これも楽しい旅のスタンプですな!
 で、陸地でギターを弾くと、実に巧く弾けるのです。やはり、船の揺れが、巧くいかなかった原因だったのですな。
 で、そこから学んだこと‥‥ 演奏姿勢の安定、保持に足、腰が果たしている役割は相乗以上に重要だ。よって、足の機能を再構築してゆけば、テクニックも高まるはずだ。
 という定義を持ちましたので、早速、研究を開始します!なんにおいても、勉強だ!

ふじ丸クルーズ帰航

 いよいよ帰航。総じて天候に恵まれ、知り合った皆さんとも楽しく過ごし、大満足の日々でした。私は仕事で乗ったわけですが、全部遊びなら、何倍も楽しかっただろうな。
 でも、まあ、私はギター無しだと駄目なので、まあ、ギターの神様がくれたプレゼントだったのでしょう。
 出航が早まったので、明け方、駿河湾で停泊し時間調整したみたい。そのせいか、ぐっすり眠れたなぁ。
横浜。みなとみらいの観覧車が少し見えます。

晴海に入港。出迎えのセレモニーも嬉しい出迎えだ。

 無事に帰航で、皆さん、お疲れさま。知り合った皆様にも挨拶できて良かったな。
と言うわけで、ペペ田代の「ふじ丸クルーズレポート」でした。
 で、私は一旦帰宅し、昼寝をした後、夜は銀座王子ホールで「アンヘル・ロメロ」のコンサート。まあ、いわば私の叔父にあたるわけですが、私は初対面。終演後、バックステージにて、ご挨拶できました。

ふじ丸クルーズ第5日

 今日は終日太平洋クルーズ。揺れてます。海に白波が多くみえますな。私は午前中から「シアター」にてゆっくり練習。3時からデッキにてゆっくり葉巻を楽しんでいると、イルカの群れが特別出演。しかし、こうやって海を眺めていると、どうしてこんなに時間が気持ちよく過ぎてゆくのだろう。幸せだ。
今回はハバナのモンテクリスト3番を持ち込んで。潮風に吹かれつつ、キラキラ波に目を細め、勿論ビールも忘れずに!なんという至福の時だろう!この日をもう一度やりたいな。そしたら、もっと上手に満喫できるのに!

 夜、スタッフの打ち上げパーティーがあり、皆さんと親交を深めたわけですが、私は昔から大の「豆好き」で、その中でも「そら豆は豆の王様だ~!」と思っていて、で、「そら豆を目の前に山盛りにして気が済むまで食べてみたい」と常々思っていました。
 すると、「!!!!!!!!!!!!」。
素晴らしい光景ですな。勿論、私はこの皿の前に座ったぞ!
ウレシイそら豆てんこ盛りも、若干塩味が足りなかったなぁ。でも、大満足!これ、夜中の12時だよ!?

ふじ丸クルーズ第4日

今日は種子島上陸。午後から雨となりました。また、強風を伴う低気圧が接近しているので、予定を2時間早め午後4時の出航に変更となりました。
 私はこの晩、コンサートなので、午前中、島を散歩して午後はステージに備えようと思い。散歩に出ましたが、しかし、何も無いところですな。海女さんが「とこぶし」を採っていたりと、のどかな景色を葉巻を楽しみつつ7~80分散歩していると、知り合った乗客の方がレンタカーで来て、同乗させてもらい、おもわず観光できました。その方との会話でも、非常に感銘を受けたり、勉強になるお話を沢山きけたので、望外の幸運となりました。
種子島の景色

 ふじ丸は、食事が素晴らしく、食いしん坊の私としては連日ハッピーだったし、もちろん全皿、写真に撮りましたが、皆さんにはこの日のランチをご紹介します。
第1皿は「ブイヤベース」。勿論「ガーリックトースト」も添えられます。素材、味付け、どれをとっても素晴らしい!

メインは「赤鶏のグリル 山椒胡椒ソース」。これは素晴らしかった!最も印象深いディッシュでした。

 この日は出航を早めたくらいなので、夕方から揺れに揺れて、ステージでの演奏は大層、苦労してしまいましたが、MC(お喋り)で大いに笑ってもらい、喜んでいただきました。
 今回のエントリーはご年配の方がほとんどだったのですが、流石に人生経験豊富な皆さん、楽しみ方をご存知で、だいぶ助けられました!頭が下がります。心からの感謝を改めて。

ふじ丸クルーズ第3日

 今日は屋久島に上陸の日。天候に恵まれました。奇跡的なのだそうです。「屋久島は1年に400日雨が降る」といわれているらしく、ここまでピーカンになるのは、年に1~2度だそうです。私は「屋久杉」に長い時間、関わりたかったのでレンタカーを借りて単独行動をしました。世界遺産に登録された美しい自然が残る島を、標高1000mまで登ってゆきました。まずは林道に入る前にとった緑の写真です。
緑深い山

 そして「ヤクスギランド」という、原生林をベースにした森へ。ここで巨木に触れ、屋久島の神様の息吹を感じました。私は「80分コース」をベースに「150分コース」の一部にも入っていったので、ほとんど山登りとなってしまい、疲れましたが、気が済むまで屋久杉と関われたので、大満足となりました。
屋久杉の巨木

ちなみに、道に「猿」「鹿」が出てきました。車窓から撮ってみました。


鹿

クルーズ第2日

 ふじ丸クルーズ第2日。この日は天候に恵まれ、風も無く波高が20センチ程度の絶好のクルーズ日和になりました。私も練習やミーティングの合間にデッキへ出て、美しい風景を堪能しました。まずは明石海峡大橋と、淡路島。ここが「阪神淡路大震災の舞台だったのか」との思いも、にわかに信じがたい美しさでした。
美しい淡路島

 いい気になってデッキで陽にあたっていたら、真っ黒に日焼けしてしまいました。この好天のおかげで、ランチはデッキでのバイキングランチとなり、楽しく潮風にくすぐられつつの会食。
 瀬戸大橋も見ましたが、瀬戸内海に点在する島々の美しさに見とれました。この晩、私はステージだったので、練習のため終日楽しめなかったけど、充分堪能できました。
美しい島々

ふじ丸~屋久島クルーズ 第1日

 今年の始め頃、旅行会社PTS様から、「5月に屋久島へ行くクルージングのツアーがあり、それにゲストプレーヤーとして乗船し、演奏しないか?」とのオファーを頂戴しました。豪華客船での演奏は未経験でしたが、「学び」の良い機会と思い快諾させていただき、今回、無事にツアーをこなすことが出来ました。
 皆さんにも、私からのツアー報告ということで、楽しんでもらいたいと思い、写真共々6日間の楽しいツアーをご報告したいと思います。
 まずは日程ですが‥‥
5/13(日)第1日 昼12時 東京晴海埠頭を出航~終日太平洋をクルーズ
5/14(月)第2日 朝、大阪湾を通り、瀬戸内海を終日クルーズ
5/15(火)第3日 朝、屋久島に接岸~上陸
5/16(水)第4日 未明に出航~朝、種子島へ接岸~上陸~夕方出航
5/17(木)第5日 東京へ向け終日、太平洋クルーズ
5/18(金)第6日 朝9時30~晴海帰航 10時~下船
という日程。で、まずは第1日のご報告。
ふじ丸全景

天気予報が大いにハズレ、「曇り~風」となりました。ともかく船の揺れは「風」が原因だそうで、乗り物酔いの薬&注射のお世話になった方も多かったようです。
 私は生れてこのかた、乗り物酔いをしたことが無いので、なんとも無かったです。勿論ギター練習しましたが、これは流石に、揺れていると厳しいです。弦がつかまらず、結果的にフォームが崩れることになってしまいました。良い勉強でした。
 大海原に見える夕焼けは美しく、目にまぶしかったです。
太平洋の夕焼けが始まる

ストラトの話-2

 前々回に続きストラトの話~2。今日は、ネックの仕込み角度の話。5~60年代のネックはデタッチャブル4点ネジ止めジョイントで、70年代に入りCBS社傘下となって大幅なモデルチェンジをして、「仕込み角度調整芋ネジ式3点止め」になりました。
 このことからも分かるように、ジミヘン以降、アームを激しく使う演奏が一般的となり、アームを(アップ可能な)フローティングにセッティングするプレーヤーが増えたわけですな。
 そこで起こる問題が、ブリッジサドルを最低に低めても、ハイポジションで弦高が高い現象が起こったわけです。
 で、その解決方法として、ギブソンのようにネックの仕込み角度をつける方法。これによって前述の問題点は解消されたわけ。
 でも、勿論欠点もある。ボディーとの接触率が下がるフローティングは、サスティン(音の伸び)と音圧の面で、フィックスより劣るわけ。それにまして、ネックまで接触率を下げてしまうのだから、だいぶ軽いなり方になってしまうわけ。まあ、「パコーン」といった感じのなり方ね。
 それもストラトのキャラクターとして愛する方が多いのですが、何れにせよ問題点だったに違いは無い。
 で、こういった構造(設計)上の欠点を、次世代の新設計のギターたちは改良してゆくのですが、どうにも、オリジナルのストラトの魅力を超えられない、といった現象が今日まで続いています。
 面白いよね。またまた、あっと言う間にこんなに長くなっちゃった。また次回に続く。

ペペ・ロメロ・Jr 新作ギター#116

ついに、私用に発注していたペペ・ロメロ・Jr氏制作の新作ギター「#116」が到着しました!
 私は彼の「#16」「#66」を所持していて、現在はCD、コンサートなど「#66」をメインに使用しています。(#16は行田教室にて愛用しています)
 この、ギターに付けられた制作番号からもお察しのとおり、私は彼の全ての「16番ギター(16,66,116,166‥)」を譲ってもらう約束をしていて、毎回楽しみにしています。
 で、今回のギター、実に素晴らしい出来で、感激しました。私が社長になっている会社「ペペタス社」が「ペペ・ロメロJr.ギター」の日本での正規輸入販売元なので、今まで輸入販売したギターは全て、検品のため私が試奏し、つぶさに見ているわけですが、毎回見受けられる作品の進化(長足の)には、まったく脱帽するし、現在では世界ナンバーワンの実力を持ったコンサートギターといえるでしょう。
 しかし、今回の116はスゴイ!音量、音色が素晴らしいのは当然だけど、ともかくリトルペペのギターは「音楽的に鳴る」のが特徴で、今回はその辺が、より一段高いところに登っているんだ。
 分離がよく、コードサウンド時のバランスや、各音の聞こえ方が素晴らしく、チューニングが少し(極小)でも狂うと、一発で分かるぞ!(ここまで良いギターを私は知らない)
 もう、5月のステージから使っちゃおうかな?と思ってます。流石に2~3週間弾いて、私自身が#116に馴染まないと、流石に本番は怖いから。
 と言うことで、「最高のギター」を手に入れた喜びは、人生最高の喜びに等しい!私は実に嬉しいウレシイ一日を過ごしたのであります。
 終日、弾き狂っていたのは言うまでも無い。

JUGEMテーマ:クラシックギター

ストラトキャスターの話

 今日から何回かに分けてストラトキャスターの話。いつもペペ田代ブログには、ギターの話が出ないというご批判に答え、連発で行くぞ!
 さて、ストラト。今日のテーマは「調整」。
 ストラトほど、調整で音やなり方が変わるギターも珍しい。ゆえに、さまざまなバリエーションを生み出してゆく母体になった側面があるのかもしれない。
 まず、シンクロナイズド・トレモロユニットの調整~フローティングかフィックッスによってなり方が大分違う。もちろん、アーム多用するなら断然フローティング。
 アームを使用すれば、どうしてもチューニングがくるう。これはもう仕方ない。よく「自分のはくるわない」という人がいるが、シビアなレコーディングでOK出るほどのレベルではないので、そういう意見を言っている人は、耳が悪いし、シビアなレベルで仕事してないんだな。間違いない。断言します。
 で、ステージだと「いかにくるいを最小限にとどめるか?」という話で、基本ルールはシンプル。「アップで終わる」イコール「弾き終わって、音がない一瞬に、一瞬アームをアップしとく。ついでに複数弦をチョーキングアップしつつ」がベスト。
 単純に、バックに収めてあるスプリングで戻ろうとする力より、弦で戻ろうとする(長い物体、距離でと言おうか)力のかかり方のほうが正確に戻ってくれるので、くるい難いということ。
 なのでジミヘンみたいにアームダウンで終わってしまい、そのまま次のフレーズにかかる演奏をしてると狂いまくるよ、と言うこと。ジミヘンはスプリング5本バリバリのフィックスだから余計そうだね。でも、フロイト・ローズなき時代に、あの音程幅のアームダウンは画期的だったのでしょう。
 ありゃ、もうこんなに話が長くなってしまった。では、次回に続く・・・。