ペペ・ロメロ・Jr 新作ギター#116

ついに、私用に発注していたペペ・ロメロ・Jr氏制作の新作ギター「#116」が到着しました!
 私は彼の「#16」「#66」を所持していて、現在はCD、コンサートなど「#66」をメインに使用しています。(#16は行田教室にて愛用しています)
 この、ギターに付けられた制作番号からもお察しのとおり、私は彼の全ての「16番ギター(16,66,116,166‥)」を譲ってもらう約束をしていて、毎回楽しみにしています。
 で、今回のギター、実に素晴らしい出来で、感激しました。私が社長になっている会社「ペペタス社」が「ペペ・ロメロJr.ギター」の日本での正規輸入販売元なので、今まで輸入販売したギターは全て、検品のため私が試奏し、つぶさに見ているわけですが、毎回見受けられる作品の進化(長足の)には、まったく脱帽するし、現在では世界ナンバーワンの実力を持ったコンサートギターといえるでしょう。
 しかし、今回の116はスゴイ!音量、音色が素晴らしいのは当然だけど、ともかくリトルペペのギターは「音楽的に鳴る」のが特徴で、今回はその辺が、より一段高いところに登っているんだ。
 分離がよく、コードサウンド時のバランスや、各音の聞こえ方が素晴らしく、チューニングが少し(極小)でも狂うと、一発で分かるぞ!(ここまで良いギターを私は知らない)
 もう、5月のステージから使っちゃおうかな?と思ってます。流石に2~3週間弾いて、私自身が#116に馴染まないと、流石に本番は怖いから。
 と言うことで、「最高のギター」を手に入れた喜びは、人生最高の喜びに等しい!私は実に嬉しいウレシイ一日を過ごしたのであります。
 終日、弾き狂っていたのは言うまでも無い。

JUGEMテーマ:クラシックギター

ストラトキャスターの話

 今日から何回かに分けてストラトキャスターの話。いつもペペ田代ブログには、ギターの話が出ないというご批判に答え、連発で行くぞ!
 さて、ストラト。今日のテーマは「調整」。
 ストラトほど、調整で音やなり方が変わるギターも珍しい。ゆえに、さまざまなバリエーションを生み出してゆく母体になった側面があるのかもしれない。
 まず、シンクロナイズド・トレモロユニットの調整~フローティングかフィックッスによってなり方が大分違う。もちろん、アーム多用するなら断然フローティング。
 アームを使用すれば、どうしてもチューニングがくるう。これはもう仕方ない。よく「自分のはくるわない」という人がいるが、シビアなレコーディングでOK出るほどのレベルではないので、そういう意見を言っている人は、耳が悪いし、シビアなレベルで仕事してないんだな。間違いない。断言します。
 で、ステージだと「いかにくるいを最小限にとどめるか?」という話で、基本ルールはシンプル。「アップで終わる」イコール「弾き終わって、音がない一瞬に、一瞬アームをアップしとく。ついでに複数弦をチョーキングアップしつつ」がベスト。
 単純に、バックに収めてあるスプリングで戻ろうとする力より、弦で戻ろうとする(長い物体、距離でと言おうか)力のかかり方のほうが正確に戻ってくれるので、くるい難いということ。
 なのでジミヘンみたいにアームダウンで終わってしまい、そのまま次のフレーズにかかる演奏をしてると狂いまくるよ、と言うこと。ジミヘンはスプリング5本バリバリのフィックスだから余計そうだね。でも、フロイト・ローズなき時代に、あの音程幅のアームダウンは画期的だったのでしょう。
 ありゃ、もうこんなに話が長くなってしまった。では、次回に続く・・・。