手に障害や問題を抱えつつ、「ギターを弾く」のを望むことは「一人で解消できない様々な壁」に挑むことになります。そして、その困難を乗り越え、ギターを楽しめるようになってゆくことは、正に「ギターによるリハビリ」と呼べるものです。
ペペタス・ギター教室では、今までに「腱鞘炎」「ジストニア」「脳梗塞」「リュウマチ」などに起因する手、腕の障害や後遺症に悩む方々の「リハビリ」をサポートしています。
●リハビリコースの理念
個別の例を挙げる前に、当校のリハビリコース(に限らずすべてのレッスンでも同様ですが)の理念をお話しします。それは、「個々の状態、症状を常に"伺い"、"観察"し、その人にとっての理想の動作(ギターを弾くための)を模索してゆく」ことに尽きると思います。
これは「個々に身体条件が異なれば、理想の動作原理はただ一つであっても、方法は複数ある」からで、「まずは最終形ありきで、それを目指そう」という方法は、ハッキリ言って「形骸化したもの」で、「レッスンプロの手抜き、不勉強」としか言いようがありません。
したがって「ギターを弾くのは、もう無理だろう」と諦めないで下さい。必ず「あなたに合った動作」が実現出来ますから、まずはご相談ください。
ジストニア〜脳外科手術後のリハビリ例
「ジストニア」とは、楽器演奏者やスポーツ選手に多く見られる、脳神経の異常により体の一部が自分の意志とは関係なく動いてしまう症状が見られる病気と言われています。
ジストニアについては、私の拙文では正しい説明が出来ないので、他の詳しいサイトをご覧ください。
ここでは、現在当校、ペペタス・ギター教室に通学していただいている経験者、大園さんの例をご紹介します。「自分の経験が、同様の問題に悩む人の参考になれば」と快くご協力いただきました。
●発症と治療
■1997年〜発症
主症状〜右手親指の筋肉硬直によるひきつり(上の写真は発症時の状態を再現したもの)
様々な症状〜
- ピックを落とす
- アルペジオが弾けなくなる
- 文字が書けない
- 箸が使えなくなる
- 上半身に痛みとコリの慢性筋肉痛
■2000年までの3年間 に様々な治療を試すが、改善は見られなかった
整形外科・心療内科・神経内科・手の外科など
■2001年〜大学病院でジストニアと診断される
脳外科手術を行い、ジストニアの症状は完治(下の写真は現在)
●リハビリ
手術後右半身の麻痺が出たが、リハビリを続け日常生活は問題ないまで回復
■2003年〜しかしギターがほとんど弾けない状態が続き、パーカッション演奏でステージに立つも、ギターへの思いが断ち難く、様々な取り組みを続ける
■2007年〜ペペタス・ギター教室に入学。思い通りに手が動かせない中で、負担なく出来ることから、徐々に段階を追って練習を進めて来ています。その結果、半年経過した現在、目に見えて着実に、理想の方向に向かって進んでいるのを実感できています。当面の目標は、「今年中に、ギターでステージに立つ」のを目指し頑張っています。
「腱鞘炎」のリハビリ例
腱鞘炎は、ほとんどの場合「悪い弾き方を長期間続けた」ことに起因します。もちろん、個人的な因子はあるでしょうが、「ジストニア」とは決定的に違い、「発症していても、取り組むことで改善できる」ことも大きな違いです。「うまく弾けない」状態は、基本的に「その運動動作を体が"難しい"と感じている」わけで、それを「練習」という名の繰り返しで「手、指」に強要するのだから、壊れもするでしょう。「駄目なものを繰り返すのは、下手くそになるための練習である」ことを認識してください。「教わった方法に真摯に取り組み、2カ月やっても効果がなければ、教師が悪い」と判断して、間違いありません。真面目な方ほど「教師を疑いません」ね。しかし、「自分の体の悲鳴」に敏感な人なら「肩、首のコリや腰痛、筋肉痛が度々」程度で済むかもしれませんが、「体からの信号に鈍感な人」は重症になるケースも多いです。十分気を付けて下さい。
軽度の腱鞘炎になってしまった、金井さんの声を「生徒さんの声」に紹介しています。よろしければご覧ください。
「リユーマチ」のリハビリ例
関節に痛みを伴う免疫系の疾患「リューマチ」に悩むギター愛好家の方も多いのではないでしょうか?手、指に症状が出ていると、ギター演奏に多大な問題をきたします。
ペペタスは「ギターを教える」場所であって、「病気を治すところ」ではありませんから、「患者がギターを弾く」ことについて、担当医師の判断が最優先されますが、それがOKならば、「演奏行為によって手、指、体にかかる負担を最小限になるよう、動作、フォームを改善」し、「末永く、ギターを楽しんでいただく」お手伝いをさせていただいています。行田教室に来校している渡辺さんの場合、ギター演奏することに関する医師の判断は「関節に無理をかけなければ、歓迎」だったので、積極的に取り組んでいます。
「生徒さんの声」、また「ペぺ田代ブログの"生徒さん紹介"」でも、渡辺さんをご紹介していますので、ご覧ください。
「脳梗塞」のリハビリ例
半身に障害や麻痺が残りやすい脳梗塞の場合は、手、指を使うリハビリが、医療現場でも重視されているように、有効であるのは間違いありません。
もし、後遺症が軽度で「ギターに取り組めるなら」、最高のリハビリの一種であることは間違いないでしょう。ただ、「ギター演奏として、どこまでの完成度」を望むか?は、その方の主観ですが、カラオケに合わせメロディーを弾く程度なら、「楽しみながら指を使う」ことを始めるのに、決して「高い敷居」ではないでしょう。
ペぺ田代が、親切に対応させていただきます。今までの具体例は何件もあるのですが、「60代後半で、2度の脳梗塞の後に初めてギターに取組み、美空ひばりさんの"みだれ髪"を弾けるようになった」生徒さんもいらっしゃいました。
ただ、周囲の方の理解と励ましが重要で「いい年をしてギターなんて、出来るわけがない」などと、悪意に満ちた悲観的な意見を、同居の方が持っていると、うまくゆきません。「リハビリは、本人と周りの関係が重要」ですから。
「手に怪我の後遺症」をもつリハビリ例
「Tさん、72歳」で「左腕、手に怪我の後遺症」をお持ちです。若い頃怪我をして、その治療が適切でなく、写真のように問題が残ってしまいました。 ペペタスに入学なさった段階では、「左手、指が冷たくて、右手と色も違う」「左指がうまく動かない」「首痛が出やすい」などの症状をお持ちでした。体験入学のときに、最も心配なさっていたことが「自分に出来るだろうか?」という点でしたが、「その場で、弦を押さえて音を出してみて、何とかなりそうだから」と始める決断をなさったのは「69歳」の時でした。
知っている曲のメロディーを弾く ・左指のメカニック練習を少しだけ併用する といったレッスン内容を、のんびりとサボりつつ、呑気に進めて、大きな改善を得ました。
今では「手の冷たさ、色の違いは一切無く」、不得意だった「左手薬指、小指の動きも出来るようになり」、肩こり、首痛が軽減という結果も得て、得意の柔道でも「引き手の力が強まり、対戦相手に褒められた」など、生活全般への良い効果の寄与が認められました。
レッスンのたび、自宅での練習不足を詫びてらっしゃるのですが、「そんなことはたいして重要な問題ではないです」と必ず申し上げています。なぜなら「特に負担や義務を感じずに、効果が上がる」ことがこの方にとっての第一目的なので、それが達成できれば「音楽がうまく弾けようが、ヘタクソだろうが、関係ない」からです。
●リハビリに取り組むコツは・・・
リハビリコースの生徒さんの多くが口にする、「取り組みのコツ」をご紹介いたします。
- 教師を100%信頼すること
- 自分の考え方や取り組みを恥ずかしいと思わないこと
- 出来ないことを悔しいと思わないこと
- 自分の年齢や過去のキャリアを忘れること
- 家に閉じこもらないこと
- 練習したくないときは、無理にしないこと
などが代表的なご意見です。
フォーム、演奏動作に関するヒント
無理なフォームとは「捻じれ」につきます。人間の体は「捻じれに弱い」ですが「どこかを捻じらないと、ギター演奏のフォームはできない」ので、それをいかに合理的に作るか?にかかっています。大体、「上体を真っ直ぐに、胸を張って」と強弁するクラシック・ギター教師もいまだに多いようですが、左右で違う動作をするスペシャリストが、なぜ左右対称を軸とする「真っ直ぐ」にする必要があるのでしょうか?「トラック競技者は、反時計回りに速度を争うので、左右の筋肉や大きさが違う」のは常識で、一部、不見識なトレーナーや治療者が「左右対称」を標榜し、その間違った論理で、担当するアスリートの選手生命を危険にさらした例も多く報告されていますね。
演奏動作の理想理念があったとすると、それを実現する形は複数あるはずで、どんな形でもよいのですが、問題は「その方法を信用できるかどうか?」につきます。私、ペぺ田代は、師匠「ペぺ・ロメロさん」を知り、師事するようになって「今まで知っていることをすべて忘れよう。そして、この人の方法を心から信じよう」と決断できました。それは、「その方法が、数十年にわたり世界の最高峰に君臨し続ける実績を残している」からでした。
これは重要です。「その方法が機能し実現して、成功していることが証明されている」ことは。
そして、その結果、その後のペぺ田代のギターライフは、本当に素晴らしいものになりました。
以上、リハビリコースについてご説明してきましたが、如何でしょうか?症状に苦しむ皆様の、少しでも参考になれば幸いです。 ペペタス・ギター教室は「ギターが人に出来ること」を常に考え、実践しております。その中で「ギターを使ってリハビリの一助を求めよう」という実践は、悩みを持つ皆様の希望になるよう願ってやみません。 どうぞお気軽にご相談下さい。まずはお電話にて体験入学をお申し込みください。東京教室代表電話番号03-3371-6681へお願いします。その際「リハビリコースの問い合わせ」であることをお伝え下さい。体験入学時に、ペペ田代がじっくりと、症状やご希望をうかがいます。
「スカイプ」によるテレビ電話・オンラインレッスンも可能なので、遠方の方も気軽にご相談ください。 (注)料金は、ペペ田代が担当する「マスターコース」にてのご案内となります。詳しくは「高田馬場コンテンツ〜ペペ田代担当コース」をご覧下さい。






