スカルラッティーが好んで使う手法に「鏡写し」があります。バッハも当然やっていますが、今回の例題が分かりやすいものだったので、御紹介します。
「鏡写し」は、(湖に映る富士山)の如きものです。例えば「ド〜レ〜ミ」が富士山なら、水面に映る逆富士は「ラ〜ソ〜ファ」に見えるわけです。
では、まず、(譜例1)を御覧ください。 (6音)から構成される音型を「3音ずつの2組」と見る(a)パターン、「2音が3組」の(b)パターンと見られます。
しかし、今回の話では、「3音構成」の(a)パターンに限りご説明します。