スペイン・マラガ空港で、フライト待ちの時間に練習するペペ・ロメロさんの珍しい写真です。
私ペペ田代はぺぺロメロさんの全てを尊敬をしていますが、私がいつも感心し、尊敬申し上げる特筆すべき点に、【大変に真摯に丁寧に、確実な練習を怠らない」という点です。
ぺぺロメロさんは、世界で最も沢山「アランフェス協奏曲」を演奏なさっているはずですが、極めて遅いテンポですべてを確認しつつ練習なさいます(私はそのビデオ持ってます。練習を撮影していいよ、とおっしゃっていただいたので)
優れた音楽は、その人の実像が垣間見えるものですが、そういった部分からも、【聴衆が感動する】音楽が紡ぎだ出されるのでしょう。
優れたプロほど、【なめていない】のですね、音楽を、演奏を、人生を。
それを思うに、日頃、自分が如何に【気軽に雑に】ギターを手にしているのか、常々反省させられます。
こういった事を得心させられることこそ「真のレッスン」なのですね。どこをどう弾くか、などよりも。
益々5月の来日公演が楽しみです。この来日の為に用意される2つの特別プログラム、全音楽ファン、ギターファン、必見です。
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3月8日は、パパ(ぺぺ・ロメロさん)の誕生日で、日本時間の今日(3/9)午前が、現地アメリカ西海岸の3/8午後。で、お祝いの電話しました。パパの携帯に。
まずは、今や、圧倒的な高みにあるギターを製作する、歴史上「真のギター製作家」となった、ぺぺロメロJr氏。愛称リトルペぺ。
パパが練習するのを拝見します。
午後、ファミリーの方が会いに来て下さって、表で葉巻を吸いました。
LAのホテルに無事着いて、疲れてもいたし、明日早いので、ホテル1Fのレストランで済ませます。
明朝、空港のカフェで。
帰りは大韓航空を利用しました。
機内食は、おなじみのビビンパを選びました。きゅうりの漬物。わかめスープ。メロン。
到着前の食事です。
飛行機の窓から、朝の光の海と雲。
スペイン・コルドバの製作家、ミゲル・ロドリゲス、1973年のギターです。
ロドリゲス独特の、美しく精緻なロゼッタ。
”La Wonderful”という名前になったそうです。
「ゆっくり弾きたいだろうから」と、一晩、私が宿泊させていただいた部屋にお借りしました。暗くて写真が美しく撮れませんでしたが、御容赦ください。
早朝、昨年の滞在時に続き、このギターの再会して、じっくりと弾きました。感じたこと、学んだことは:
裏&側板は、サップウッド(白太~白い部分)の大きく入ったハカランダ。日本のマーケットは白太を嫌う傾向がありますが、良いギターに、そんなことは何の関係もありません。
パパの息子で、ギター製作家のぺぺロメロJr氏が、私用に作ってくれたギター【#166】です。
パパと何日か考えたすえ、名前は ”La Wonderfulita”になりました。パパが名前を書いてくれました。
1931年製のホセ・ラミレス2世ですが、製作はラミレス工房の伝説の職人「アルフォンソ・ベニート」の製作です。極めて稀なギターで、その音の素晴らしさは、絶句ものでした。以前から、パパからこのギターの話は聞いていて、弾いてみたかったのが叶いました。最高レベルのギターでした。
裏・側板は「シープレス」。
ラベルは、普通に「ホセ・ラミレス2世」ラベルです。
滞在中、折々、気が済むまで弾きました。
セリン、セリンのパートナーのクラウディアさん、パパと私の4人で、サンディエゴまで、ランチに出かけました。
チキンの汁ビーフンを頂きました。
デザートに、タピオカが出ました。
墓所の前で、パパと写真を撮りました。
パパの家のテラスから見た夕焼けです。
初めに取り分けた分で、もちろんお替りしてしまいました。・・・。
彼らの地元で、記念コンサートです。パンフレットの表紙です。曲目は:
最前列かぶりつきで、拝聴させていただきました。
会場総立ちで、アンコール2回。
翌朝。やや二日酔い。コンサート後、主催者からシャンパンが振る舞われて、素晴らしい感動で高揚していた私は、ファミリーの皆さんとの会話も楽しく、7杯もお替りしてしまいました。
パパの長女TinaとGreg夫妻とは、大の仲良しで、Gregとパパと3人でギターの弾き比べです。まあ、毎日やってますが。
1926年製のドミンゴ・エステソ。パパのエステソコレクションの中でも、傑出して素晴らしい音がします。サントスに比べ、やや評価の落ちるエステソですが、このギターは素晴らしい。
1932年製のサントス・エルナンデス。パパは8本、サントスを持ってます。
1918年製のサントス・エルナンデス。スプルース&シープレス。
一夜明けて、今朝の模様。
午後、会場へステージ&サウンドチェックに出かけました。
セッティング中の会場。
リハーサルからの帰路、オープンマーケットによりました。
美しいですよね。昨年の滞在記でも、ここの海を紹介しましたが、今回は季節が違い、それに、今日は波がサーフィンには絶好のコンディションだったので、また、光景も一味違います。
白波がたってます。
彼の工房の写真を少し紹介します。
製作途中のギターです。スプルース&ローズウッドのクラシックですね。